『ス ぺ パ』
スペパとは、「スペースパフォーマンス」を略した言葉で、日本語に訳すと「空間対効果」となります。限られた空間をいかに効率的に使うか、その空間使用に対する満足度がどの程度なのかを表します。スぺパが注目されるようになった背景には①家が狭くなった、②リモートワークの普及で家に求められる役割が増えた、の2つがあります。スぺパを重視せざるを得ない現在の住宅事情を反映していると言えます。
また、室内を有効活用するためには、家具の配置を変えたり収納を工夫したりする方法があります。無駄なモノは買わないことや、保管場所をとらないモノを買うことも意識するでしょう。スペパに注目すれば、部屋の使い方や買い物の仕方が変わってくるのです。
空間を効率的に使うためにスぺパという考え方を取り入れてみましょう。スぺパを意識すれば、デッドスペースがなくなり、空間効率の向上につながります。これまで使っていなかった壁面を利用して収納すれば、部屋の広さは変えないまま多くのモノが収納可能になるのです。スぺパの考え方では、1つの空間を複数の用途で使うことも重視します。空間をパーテーションで区切るなどすれば、1つの空間で生活と仕事、趣味と仕事など、空間の使い方に幅を持たせられます。
また、収納や作業スペースの効率的な活用により、限られた空間でも多様な活動が可能になります。これにより、広大なスペースを必要としなくなり、家賃の節約にもつながる可能性がありますし、多機能なアイテムを選び必要なもの以外を極力持たなくなるため、ムダな出費を抑えられます。
加えて、スぺパの考え方は、余計なモノは持たずに必要最低限のモノで暮らすミニマリストの考え方に通じるものです。この考え方をとり入れることで、シンプルかつ快適な空間が実現し、心にゆとりを生み出します。
スペパを意識して居住空間を整えると、衣食住だけでなく仕事に打ち込んだり趣味を楽しんだりと、活用の幅が広がります。自身の生活にとって「必要な機能・不要な機能は何か」を整理した上で、スペパに注目してお部屋の空間デザインを考え直してみてはいかがでしょうか。