前回のブログでは『スぺパ』の考え方をご紹介しましたが、暮らしの中でスぺパを高めるにはどうしたらいいでしょうか。むやみに家具や家電を減らすだけでは暮らしが不便になってしまうかもしれません。それよりもスペパを向上させるのに大切なのは、必要なアイテムをそろえる際に多機能で収納性の高い家具・家電を選ぶことや、スペースの使い方を工夫することです。今回はスペパを高める”コツ”をご紹介します。
① 空間の使い方を見直す
家具の使い方を工夫すれば、空間の使い方に幅を持たせることができます。例えば、1つの部屋の中でもパーテーションや目隠しとなる棚を間仕切りにして、寝室とリビングルームを分けることも可能です。間取りにとらわれない自由な空間の使い方を取り入れることも、スペパにつながるのです。また、狭い部屋では壁一面に一体化した壁面収納を備え付けると、生活空間をそこまで圧迫せずに収納を増やすことができます。壁面は、収納スペースとして非常に有効な場所なので、ぜひ積極的に活用しましょう。
② 家具の配置を見直す
家具の配置を見直すことで、部屋の収納スペースも雰囲気も大きく変わります。例えば、部屋の面積と比較して大きすぎる家具は避け、適度なサイズの家具を選ぶようにしましょう。これにより通行スペースと収納スペースのバランスを保つことができます。また、家具はできるだけ収納力の高いものを選びましょう。背面収納ができる家具もありますので、それらを上手に使うと空間の有効活用ができるでしょう。
③ 収納方法を見直す
家具や家電を選ぶ際には、アイテムそのものの大きさだけでなく、収納する際のサイズにも注目しましょう。例えば、季節家電の代表である扇風機においては、小さく畳めて収納スペースを削減できる商品が注目を集めています。その他、折り畳み式のテーブルやイスなども、使わない時にはコンパクトに収納することでスペースを広く確保することができるでしょう。家具や家電は、収納することを念頭に置いて選ぶのがおすすめです。
④ 色や素材を見直す
スペパを活かすインテリア術としては、カラーや鏡を利用して空間を広く見せるテクニックなどがあります。部屋で使うカラーは、3色程度でそろえるのが基本です。色を選ぶときには、壁や天井、カーテン、ベッドのリネンなどに使うメインカラーはホワイトやベージュなど明るいカラーだと部屋を広く見せる効果が期待できます。逆に、赤やオレンジなど強い色や鮮やかすぎる色を選ぶと、圧迫感が強くなり、狭く感じてしまうため注意しましょう。また、鏡を置くことで、その中に部屋の景色が映り込み、まだ先に空間があるような錯覚を生むことができます。視線が遠くまでいくため、空間を広く感じさせる効果的なアイテムとして、鏡も取り入れてみるとよいでしょう。
スペパの意識を高めると、節約にもつながる新しい価値観で物事をとらえることができるようになります。「生活空間において、本当に必要なものは何か」という点を考えながら、無駄なものを手放したり、多機能アイテムなどを取り入れてみましょう。新しい価値観をもとにスペパの高い空間を作れば、経済的・心理的双方のメリットが得られるようになります。ぜひ生活の中にスぺパを取り入れて、空間の質を向上させてみてくださいね。